JCA手順・全銀TCP/IP手順と流通BMSのJX手順の比較
これまでのEDIから流通BMSを始めるには、手順をJCA手順・全銀TCP/IP手順などから、JX手順に切り替える必要があります。ここでは、JCA手順・全銀TCP/IP手順とJX手順の違いをご説明することで、JX手順をご理解いただけたらと思います。(2024年03月26日修正)
JCA手順・全銀TCP/IP手順とJX手順
JCA手順・全銀TCP/IP手順とJX手順の比較を、一覧に記します。
項 目 | JCA手順・全銀TCP/IP手順 | JX手順 |
---|---|---|
回線種類 | 公衆回線or ISDN回線or専用回線 | インターネット回線が必要 注 |
回線速度 | 主として1200BPS/2400BPS、9600BPSなど | インターネット回線の速度(1GBPSなど) |
通信時間 | データ量により数十秒~ 数十分 | データ量により数秒~数十秒 |
回線基本料 | 〇〇円 | ◇◇円 |
回線使用料 | △△円 | 0円(不要) |
モデム | JCA手順の場合は、専用モデムが必要 全銀TCP/IP手順の場合は、アナログ56kbpsモデム・ターミナルアダプタ等が必要 | 不要 注1 |
起動 | クライアント(メーカー・卸)側起動 | クライアント(メーカー・卸)側起動 |
コード | EBCDIC | UTF-8,SHIFT-JIS等 |
データ形式 | 固定長128・256バイト | XML |
漢字 | 使用不可 | 使用可 |
暗号化 | なし | SSL、TLS |
データ種類 |
発注・出荷・仕入計上・請求・支払・値札 など
|
発注・受領・出荷・請求・支払・値札 など |
伝票 |
伝票レスの場合は、不要 伝票レスでない場合は、必要 |
伝票レスが前提であるため、不要ですが、伝票レス運用が認められるまで伝票運用が必要なチェーンストアもあり |
注意事項 | サーバー(チェーンストア)側には、データ種類毎に一つの(未受信)データのみ保持 | サーバー(チェーンストア)側には、データ種類毎に複数の(未受信)データを保持可能 |
注:インターネット回線は、光回線を使用することを前提としています
注1:インターネット環境を使用していることを前提としています
回線
使用する回線は、JCA手順・全銀TCP/IP手順が公衆回線・ISDN回線または専用回線を使用します。JX手順は、インターネット回線を使用します。
回線速度は、JCA手順・全銀TCP/IP手順は、公衆回線で1200BPS/2400BPS、ISDN回線で9600BPS になります。JX手順は、インターネット回線の速度になりますので、現在では少なくとも10MBPS以上の速度は期待できるはずです。1KBPS=1000BPS、1MBPS=1000KBPS になります。(BPS:BIT PER SECOND)
回線基本料は、回線を使用する毎月の基本料金です。公衆回線やISDN回線の場合、回線使用料は従量料金(使用した量の分のみの料金)となります。インターネット回線は、光回線を使用し、定額プラン(1か月 固定料金)として回線基本料に含まれるものとしています。
モデム等
JCA手順では、JCA手順専用モデムが必要です。ほぼ、JCA手順専用になり他には使用できないため、モデムとしては高額になります。
全銀TCP/IP手順では、アナログ56kbpsモデム・ターミナルアダプタ等が必要になります。JX手順では、インターネットに接続できる環境があれば、モデム・ターミナルアダプタ等は不要です。
起動
JCA手順・全銀TCP/IP手順・JX手順とも、クライアント(メーカー・卸)側の起動によりサーバー(チェーンストア)側と通信が始まります。
コード等
JCA手順・全銀TCP/IP手順は、オフコンや汎用機で使用するEBCDICコードを使用しています。
JCA手順・全銀TCP/IP手順は、固定長かつ漢字は使用できませんが、JX手順は、XMLを使用しますので漢字を使用することができます。
最近ではJX手順を使用するけれども、送受信ファイルをXMLでなく、固定長のテキストファイルなどを使用する業界・規格・仕様等もあるようです。
セキュリティ
JX手順は、インターネット経由で通信を行うため、セキュリティを強化する必要があります。データ通信の暗号としてSSL、TLSを使用します。
JX手順のベーシック認証は、ユーザーとパスワードで認証します。
データ種類・運用
流通BMSの手順であるJX手順は、伝票レス運用となりますので、出荷時に検品システムを使用して出荷データ(出荷梱包メッセージ)を作成する必要があります。(出荷伝票メッセージ使用時は、検品システムが必須ではありません)
また、JX手順は、チェーンストアへ送信する出荷データが、請求データを兼ねる事になります(請求レス)。しかし、請求データが必要なチェーンストアもあります。
チェーンストアによっては、伝票レス運用が認められるまで伝票運用が必要なチェーンストアもあります。
その他に、あらかじめ、卸・メーカーの商品を在庫として保管しておく、預り在庫のモデルもあります。
参考
JX手順一覧
流通BMS一覧
※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。
無料試用版:安くても機能十分なJX手順(クライアント版)
流通BMSを導入する場合、JX手順のソフトウェア(流通BMSメッセージ送受信機能のソフトウェア)は、どのソフトウェアを使用すれば良いのだろう?
あるいは、JX手順のソフトウェア(流通BMSメッセージ送受信機能のソフトウェア)について、疑問は、ありませんか?
どのように操作するのだろうか?
どんな運用をすればよいのだろうか?
使い勝手は、どうだろうか?
JCA手順との違いは?
現在使用しているシステムとの連携はできるだろうか?
JX手順をより理解して頂くために、JX Protocol Client V02(JX手順 クライアント版)の試用版をご用意しました。 無償で2週間の試用期間となります。(期間の延長をご希望される場合は、弊社までご連絡下さい。)
また、ご要望をいただければ、弊社サーバと通信テストを行うことも可能です。
JX Protocol Client V02(JX手順 クライアント版)の詳細は、こちらをご覧ください。
⇒JX Protocol Client V02(JX手順 クライアント版)
⇒JX Protocol Client V02(JX手順 クライアント版)主要機能
また、JX Protocol Client V02(JX手順 クライアント版)を使用した 流通BMSソフトウェア の詳細は、こちらをご覧ください。
試用版をダウンロードして、ご利用頂きますので、試用期間終了後の試用版の返却は、不要です。(アプリと機能 あるいは プログラムと機能からアンインストールして下さい)
下記の内容を、ご確認の上、ボタンを押下して下さい。
JX Protocol Client V02 (JX手順 クライアント版)の試用版の著作権は、株式会社アイシーエヌシステムにあります。
JX Protocol Client V02 (JX手順 クライアント版)の試用版の使用から生じるいかなる損害の責任も、直接間接を問わず、弊社は、一切負いません。