全銀TCP/IP手順


     

    全銀TCP/IP手順は、1997全国銀行協会連合会(全銀協)が制定したデータ交換手順です。簡単にご説明します。(2018.08.09修正)

    全銀TCP/IP手順とは

    全銀手順(Z手順とも呼ばれる)が、1983年にBSC伝送制御手順(ベーシック手順)のひとつとして制定されました。その後、TCP/IP(インターネットで標準使用されるプロトコル)に対応した全銀TCP/IP手順が制定されました。

    金融業と一般業の間の、データのやりとりの仕様を決めたものです。現在では、金融関係だけでなく一般にも使用されています。データを受信することを集信、送信することを配信と呼びますが、集信、配信ともに対応しています。

    一般的に使用される場合の全銀TCP/IP手順の仕様・特徴は、下記のようになります。

     

    仕様

    データの仕様は、可変長で、最大ブロック長は、公衆回線で256バイトになります。コードは、汎用機・オフコン等で使用されるEBCDICコードを使用します。但し、データ電文は、JIS8コードあるいはシフトJISコードになります。

    使用する回線は、公衆回線、INS(ISDN)回線で、転送速度は、1,200BPS/2,400BPS9,600BPS、19,200BPS、64,000BPSです。

    伝票レスに対応するため、ASN(事前出荷)データも可能です。

    ⇒ASNとは

    JCA手順と同じように、クライアント側から起動することが可能です。起動側からダイアリングし、センターコードとパスワードで、接続確認を行います。その後、ファイルの受信あるいはファイル送信を行います。

    ⇒JCA手順

     

    特徴

    通信制御をTCPIP(Transmission Control Protocol  Internet Protocol) で行います。TCPIPが使用できる通信機器( アナログ56kbpsモデム・ターミナルアダプタ等)が使用可能です。

    アプリケーションのインターフェイスは、ベーシック手順と互換性があるため、ベーシック手順からの移行は、たやすく行うことができます。(JCA手順もサポートしているチェーンストアの場合は、全銀TCP/IP手順でも同一のレコードフォーマットを使用することが多いようです)

    JCA手順と比較すると、同一の回線の場合、JCA手順より高速の通信が行えます。

     

    まとめ

    JCA手順では、伝送時間がかかってしまう場合には、INS回線にて全銀TCP/IP手順を使用し時間を短縮することができます。

    また、モデム(INS回線は、ターミナルアダプタ)も一般に出回っているものでよいため、JCA手順よりリーズナブルです。(しかし、現在はアナログ56kbpsモデムの販売は、非常に少なくなっています)

     

    追記

    全国銀行協会(全銀協)は、2017111日、全銀手順・全銀TCP/IP手順のサポートを20231231日で終了すると発表。

    全銀TCP/IP手順・広域IP網 を代替として 20175月に仕様を公開した。

     

    全銀TCP/IP手順・広域IP網

    現在使用している全銀TCP/IP手順の電文のシーケンスや制御電文の手順をそのまま利用できかつ、インターネットで使用可能とした手順としている。

    セキュリティ対策は、利用者が最適な方式を選択するよう、厳密には規定されていない。

    ⇒全銀EDIシステムとは

     

    参考

    今後は、公衆回線・ISDN回線(INS回線)は、光を使用した回線(インターネット回線)に置き換わっていくようです。

    JCA手順が使えなくなります

    よって、手順も全銀TCP/IP手順から、光を使用した回線(インターネット回線)を使用する手順を使用することになります。流通系では、先行している流通BMSを使用することが多くなるでしょう。

    ⇒流通BMSとは

     

    流通BMSの手順の中でも、全銀TCP/IP手順の運用と似ている手順であるJX手順に移行することが多くなると思われます。

    JX手順とは

    ⇒JX手順 クライアント側の5つの必須機能

     

     

    ※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。


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