JX手順 サーバー側の5つの必須機能

 

流通BMSを導入する場合、まずサーバー側に流通BMSの通信手順であるJX手順が必要となります。その後、クライアント側にJX手順を用意する順番になります。ここでは、サーバー側のJX手順に必要な5つの必須機能を、ご説明します。(2024.03.25 更新)

⇒プロトコル(手順)とは

⇒JX手順とは

 

JX手順のサーバー側の機能

流通BMSの通信手順のひとつであるJX手順は、クライアント側から起動しサーバー側と通信を行いデータを伝送します。

ここでは、JX手順のサーバー側に必要な機能をご説明します。

 

1.メッセージ交換定義

JX手順のメッセージ交換定義には、2004年度版に準拠したものと2007年度版に準拠したものがありますが、最新版である2007年度版準拠であること。(2004年度版は、一部制限があるため)

 

2.認証

通信の正当性を確認する作業である認証の機能が必要になります。 

 

サーバー認証(必須)

サーバー側に電子証明書を置き、これを使用して、サーバー・クライアント間の経路上のデータを暗号化します。 

クライアント認証

クライアント側の電子証明書を、事前にサーバーに置き、クライアントから送られた電子証明書をサーバーの電子証明書とチェックし認証します。

ベーシック認証

基本認証と呼ばれます。事前にサーバーにユーザIDとパスワードを登録しておきます。クライアント側から、ユーザIDとパスワードを送られたユーザIDとパスワードをサーバーのユーザIDとパスワードとチェックし、認証を行います。

 

現在の運用は、サーバー側の電子証明書を用いて暗号化(SSL化)し、ベーシック認証を使用する運用が多いようです。

(SSLとは:インターネット上で、データを暗号化する手順のひとつで、現在では、セキュリティ上の懸念からTLSの使用が推奨されています)

 

3.メソッド

サーバーは、クライアントからメソッドを受け取り、それぞれのメソッドに対して、返答のメソッドを実行します。

メソッド:手続き・方法・方式のこと ここでは、手続きのこと 

 

JX手順 サーバー側の5つの必須機能 01 画像

 

サーバーの返答のメソッド

GetDocumentResponse

クライアントから、GetDocumentメソッドを受け取るとサーバーは、該当のクライアントあての未送信データをセットしたGetDocumentResponseメソッドを送信する

GetDocumentResponseメソッドを受信したクライアントは、GetDocumentResponseメソッドのデータを一時保存し受信確定通知としてConfirmDocumentメソッドを送信する

未送信データが存在しない場合、サーバーはデータ無しとしてGetDocumentResponseメソッドを送信する

 

ConfirmDocumentResponse

クライアントから、ConfirmDocumentメソッドを受け取るとサーバーは、未送信データを送信済データに変更し、ConfirmDocumentResponseメソッドを送信する

ConfirmDocumentResponseメソッドを受信したクライアント側は、GetDocumentResponseメソッドのデータを保存する

 

PutDocumentResponse

クライアントから、PutDocumentメソッドを受け取るとサーバーは、PutDocumentメソッドのデータをサーバー上に保存し、クライアントへ正常な受信としてPutDocumentResponseメソッドを送信する

PutDocumentResponseメソッドを受信したクライアントは、送信データを送信済データに変更する

 

4.送受信

サーバー側は、メソッドを使用して流通BMSのメッセージを送受信します。

受信

サーバー側は、クライアント側からの流通BMSのメッセージを受信する
あるいは
サーバー側は、クライアント側からの流通BMSのメッセージの受信が完了していないメッセージを再受信する

使用メソッド

GetDocumentメソッド
ConfirmDocumentメソッド
PutDocumentメソッド

 

送信

サーバー側は、クライアント側への流通BMSのメッセージを送信する
あるいは
サーバー側は、クライアント側への流通BMSのメッセージの送信が完了していないメッセージを再送信する

使用メソッド

GetDocumentResponseメソッド
ConfirmDocumentResponseメソッド
PutDocumentResponseメソッド

 

5.メッセージ

送受信するデータは、流通BMSメッセージと呼びます(圧縮形式で利用することも可能です)

⇒流通BMSのデータ種類(メッセージ)

 

まとめ

以上、5点が、JX手順サーバー側の必須機能になります。流通BMSを導入するにあたり、JX手順のサーバー側に、必要な機能要件となります。

 

 

 

 

※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。

無料試用版:安価に拠点・卸・メーカーと通信できるJX手順 サーバー版

本社・チェーンストアと拠点・卸・メーカーと簡単に通信を行いたいが、サーバー側のソフトウェアは何がよいだろう。あるいは、サーバー側のJX手順のソフトウェア(流通BMSメッセージ送受信機能のソフトウェア)はなにを使用すれば良いのだろう?

設定は簡単だろうか?

どのように操作するのだろうか?

どんな運用をすればよいのだろうか?

現在使用しているシステムとの連携は?

 

サーバー側のJX手順をより理解して頂くために、JX Protocol Server V02JX手順 サーバー版)の試用版をご用意しました。 無償で2週間の試用期間となります。(期間の延長をご希望される場合は、弊社までご連絡下さい。)

 

JX Protocol Server V02JX手順 サーバー版)

JX Protocol Server V02JX手順 サーバー版)主要機能

 

試用版をダウンロードして、ご利用頂きますので、試用期間終了後の試用版の返却は、不要です。

 

 

下記の内容を、ご確認の上、ボタンを押下して下さい。

JX Protocol Server V02 (JX手順 サーバー版)の試用版の著作権は、株式会社アイシーエヌシステムにあります。

JX Protocol Server V02 (JX手順 サーバー版)の試用版の使用から生じるいかなる損害の責任も、直接間接を問わず、弊社は、一切負いません。


JX手順 サーバー版(試用版)を申し込む

SNSでもご購読できます、E/h4>

コメントを残す

*