スタンドアロン型のJX手順とクラウド型のJX手順の比較

流通BMSのJX手順(クライアント側)を始めるには、JX手順のソフトウェアを使用することになります。ここでは、JX手順のソフトウェアの、スタンドアロン型とクラウド型の違いをご説明します。(2024.03.25 更新

 

※JX手順ソフトウェアとは、流通BMSのシステム機能のひとつである流通BMSメッセージ送受信機能のソフトウェアで、JX手順を使用して通信を行うソフトウェアのこと

⇒JX手順とは

※スタンドアロン型とは、JX手順のソフトウェアをクライアントパソコンにセットアップし、パソコンからJX手順を使用して、チェーンストア(取引先)のサーバと通信を行うこと

※クラウド型とは、JX手順のソフトウェアがセットされたサーバからJX手順を使用して、チェーンストアと通信を行うことをここでは言います

 

スタンドアロン型のJX手順とクラウド型のJX手順の比較

 

スタンドアロン型とクラウド型の比較

スタンドアロン型のJX手順を使用するには、パソコンとパソコンにセットアップしたJX手順ソフトウェアが必要です。(インターネットに接続できること)

クラウド型のJX手順を使用するには、サーバを使用するためのパソコン(とパソコンにセットアップしたクラウド接続ソフトウェアが必要な場合もあり)が必要です。(インターネットに接続できること)

 

  スタンドアロン型 クラウド型
ハードウェア パソコンを自社で用意

クラウドサーバへアクセスするパソコンが必要

ソフトウェア

スタンドアロン用のJX手順ソフトウェアをパソコンへセットアップ

不要(パソコンにクラウドサーバ接続ソフトウェアが必要な場合もあり)

ネットワーク

チェーンストアと送受信を行うためのインターネット環境は、必須

クラウドサーバへアクセスするためのインターネット環境は、必須
初期費用 ハードウェア費用+ソフトウェア費用など 原則なし
費用

保守費用(ハードウェア+ソフトウェアなど)

使用料(ソフトウェア保守費用を含む)

使用回数・使用データ量による費用計算の場合は、注意が必要

使用場所

インターネット接続可能な場所 インターネット接続可能な場所
起動 パソコンから起動 パソコンからクラウドサーバへ処理依頼
通信

パソコン上のJX手順ソフトウェアが送受信を行う

クラウドサーバ上のJX手順ソフトウェアが送受信を行う

送受信ファイル

パソコン上の固定フォルダにセット

クラウドサーバから受信ファイルをダウンロード、クラウドサーバへ送信ファイルをアップロード
自社の他システムとの連携 送受信ファイルをインターフェイスとして連携を行うJX手順ソフトウェアから他システムのプログラムの起動行う 送受信ファイルをインターフェイスとして連携を行う
備考 使用頻度が多く、ある程度以上のサイズのデータを使用する場合に向いています 使用頻度が少ないあるいは、他のクラウドサービスを利用する場合に向いています

 

ハードウェア・ソフトウェアなど

スタンドアロン型は、パソコンとJX手順ソフトウェア・インターネット接続環境を自社にて準備しますが、クラウド型では、JX手順ソフトウェアをクラウドサーバ上で準備するため、クラウドサーバへ接続する環境、つまりパソコンとインターネット接続環境があれば、JX手順ソフトウェアを使用することができます。

 

費用

スタンドアロン型は、システム開始時までに、パソコンとJX手順ソフトウェア・インターネット接続環境を準備する必要があります。よって、保守費用を除き、初期費用が必須になります。(リース・クレジットにした場合は、月額費用となります。)

クラウド型は、JX手順ソフトウェアを使用した時間・日で費用計算しますので、初期費用は不要ですが、使用料(月額)が必要です。使用した時間・日で費用計算する場合、長時間・多回数使用する場合は、費用が高額になる場合がありますので、注意が必要です。

 

使用場所

クラウド型は、インターネットが接続できる環境であれば、原則としてどこでも使用できます。

スタンドアロン型は、システムに接続可能な自社のLAN・WAN環境に接続できる環境内となります。

 

運用

スタンドアロン型は、パソコン上で受信を行うため、パソコンに受信ファイルが存在します。送信の場合も、パソコン上に送信ファイルを置くだけになります。

クラウド型は、クラウドサーバで受信した受信ファイルを、クラウドサーバへアクセスするパソコンへダウンロードする必要があります。また、送信の場合は、あらかじめクラウドサーバへ送信ファイルをアップロードしておきます。(アップロード・送信を一括で行えるシステムもあります)

 

送信ファイルを作成するには、JX手順を使用して受信した受信ファイルを処理し、送信ファイルを作成する流通BMS受注ソフトウェア(受注機能及び送信メッセージ作成機能)が別途必要になります。

また、出荷データ(出荷梱包メッセージ)を使用する場合は、出荷時に検品システムを使用して出荷データ(出荷梱包メッセージ)を作成する必要があります。(出荷伝票メッセージ使用時は、検品システムが必須ではありません)

⇒検品システムとは

 

 

参考

JX手順一覧

流通BMS一覧

 

 

※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。

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