レガシーと呼ばれるオフコン(オフィスコンピュータ)とは


     

    1970年代から1990年代(~現在)に使用された日本独自のコンピュータシステムのこと。オフコン(オフィスコンピュータ)とは、なにか簡単に説明します。(20190611日更新)

    オフコン(オフィスコンピュータ)は、中小企業向けの基幹システムなどを稼働させるハードウェアとOS(オペレーティングシステム)システムの呼び名になります。オフコンは、安定性と信頼性から、長く使用されてきました。

     

    構成

    オフコン(オフィスコンピュータ)1台に接続された複数のダム端末(注:)とプリンタから構成されています。

    注:ダム端 ダム端末とも呼ばれる、モニターとキーボードからなるオフコンへの入出力装置、記憶装置は付随していません

    オフコンには、モデムを接続し、チェーンストアとのEDIや遠隔地での操作を行うことも可能です。

    ⇒EDIとは

    パソコンが出回り始めると、ダム端末の代わりにパソコンを接続するようになった。パソコンがダム端末と同じ動作をするソフトウェアであるエミュレータソフトを経由してオフコンにアクセスする仕組みになります。

    エミュレータソフトを介して、パソコンのデータをオフコンへアップロードしたり、オフコンのデータをパソコンへダウンロードすることができ、パソコンとの親和性が高くなりました。

     

    OS(オペレーティングシステム)

    メーカー独自のOS(オペレーティングシステム)のみで稼働。よって使用できるソフトウェアも、オフコン独自で稼働します。異なるメーカーのオフコンでは、同一のソフトウェアは稼働しません。クローズドシステムと呼ばれる所以です。

     

    ソフトウェア

    COBOL言語やRPG言語などの高級言語とCLと呼ばれる制御言語を使用して、オフコンユーザ向けにオリジナル開発されたソフトウェアや、パッケージソフトウェアが稼働します。

    NEC・富士通は、COBOL、IBMは、RPGが主要な開発用の言語になります。

    ⇒COBOLは寿命なのか?

    コンピュータ担当者が、システムの運用や、COBOL言語やRPG言語を使用してシステム修正を行います。

    画面や帳票の作成及びファイル定義は、画面定義体、帳票定義体、ファイル定義体を作成するソフトウェアを使用することで、簡便に作成することが可能です。

    画面の入力出力は、当初システム負荷を抑えるため、項目群と呼ばれる複数項目をまとめた単位で行っていた。

    ファイルは、リレーショナル型データベースが主流となっていました。

     

    ハードウェア

    メモリは、MB~31MBの16ビットマシン。磁気ディスクは、容量が20MB~。ハードウェアは、メーカーの独自仕様。

    Kシリーズ、AS400シリーズ、EXPRESS5800シリーズ など。

     

    経緯

    最盛期には、NEC・富士通・IBMの三社で日本のオフコン市場を分け合っていました。

    1990年代に、Windows パソコン・サーバーが出回り一般化し始めると、Windowsパソコンをオフコンのダム端末に使用するようになりました。

    その後、オープン系のシステム(パソコン・サーバーの低価格化・高性能化)が主流になると、各メーカーは、Windows サーバーやUNIXサーバーに、独自OSを載せたシステムを販売するようになりました。

    しかし、ハードウェアは、オープン(Windowsがオープンであるかは議論の余地があります)でも、実際の中身であるソフトウェアは、クローズであり、費用も他のオープン系のシステムほど安くならないなど解消できない点が多くあります。

    販売台数の低下により2015年に、NECが製造中止、富士通も2018年に、製造を中止しました。

    クローズドコンピュータと呼ばれるシステムであるが、信頼性や安定性が高いため、現在も使用されているオフコンシステムも多いと言われています。


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