4点から見る失敗しない流通BMSの導入

 

流通BMSを新たに導入する場合、なにが必要なのでしょうか。ここでは、メーカー・卸売業が、流通BMSを導入する場合に必要なものについて、ご説明します。(20240517日更新)

流通BMSを導入する場合に、クライアント側に必要なものを環境及びハードウェアとソフトウェア、その他の四点からご説明します。

 

環境

・インターネット接続環境

インターネットに接続できる環境が必要になります。Chrome、Edgeなどのブラウザでインターネットを使用するることができれば問題ありません。

インターネット回線

インターネット回線は、できれば有線が望ましく、現在では光回線が主になります。

プロバイダ

プロバイダは、インターネットとインターネット回線を接続する事業者で、インターネットを使用する場合、必須になります。

 

・GLNコード

企業の識別コードとして、GLNコード(Global Location Number)が必要になります。自社のJANコードがある場合は、JANコードを使用してGLNコードを登録してください。

自社のJANコードがない場合は、JANコードを取得後、GLNコードを登録します。

⇒GLNコード

 

ハードウェア

・パソコン

パソコンのOSは、Windowsを使用するのであれば、Windows XP 、Windows 7は、すでにサポートが終了していますので、Windows 10 、Windows 11 のパソコンを使用することになります。Windows 10 の場合は、できれば 64ビット版を使用しましょう。

Windows 10 であれば、Professional 以上を、推奨します。

また、他のソフトウェアが導入済のパソコンの場合、まれに動作しないソフトウェアもありますので、他のソフトウェアがインストールされていないパソコンを用意できれば、ベストです。

 

・レーザープリンタ

流通BMSソフトウェアの出力帳票を、印字するのに使用します。

ほとんどのチェーンストアでは、A4 用紙を使用していますので、 A4 用紙が印字できるプリンタであれば問題ありません。

 

・シリアルプリンタ(ドットプリンタ)

チェーンストア伝票を、印字するのに使用します。チェーンストア伝票が不要であるチェーンストアの場合は、必要ありません。

 

・ラベルプリンタ

物流ラベル(SCMラベル)を印字するのに使用します。必要とする枚数を印字する速度などを勘案し、機種選定を行います。(物流ラベルが必要な場合のみ)

 

・値札発行機

値札を印字するのに使用します。チェーンストアが必要とする値札が印字可能かを勘案し、機種選定を行います。(値札発行が必要な場合のみ)

 

ソフトウェア

・ウィルス対策ソフトウェア(セキュリティ対策)

インターネット接続を利用するため、セキュリティ対策ソフトは必須になります。Windows 10 、Windows 11 の場合、別途販売されているセキュリティ対策ソフトを使用しないのであれば、Windows標準のセキュリティソフトである Windowsセキュリティ(Windows Defender )を起動するようにしましょう。

 

・流通BMSソフトウェア

流通BMSを始めるためには、流通BMSのデータを取り扱うことができるソフトウェアが必要になります。

流通BMSのソフトウェアを大きく分類すると 流通BMSメッセージを送受信するソフトウェアと送受信以外をおこなうソフトウェアにわかれますが、ひとつになっているソフトウェアもあります。

・流通BMSメッセージ送受信ソフトウェア(メッセージ送受信機能)

流通BMSのメッセージを受信あるいは送信します。使用する手順は、JX手順であれば、JCA手順と同じような運用をおこなうことができます。

⇒JX手順とは

⇒JX手順 クライアント側の5つの必須機能

⇒JX手順ソフトウェアに必要なシステム機能4つ

 

・流通BMS受注ソフトウェア(受注機能及び送信メッセージ作成機能)

受信した流通BMSのメッセージをもとに、出荷検品ソフトウェアと連携して、出荷梱包メッセージを作成し、送信メッセージに変換します。

 

詳しくは

⇒失敗しない流通BMSソフトウェア選択の2つのポイント

 

・出荷検品ソフトウェア(出荷検品機能)

受信した流通BMSのメッセージをもとに、出荷する商品の検品チェックを行ない、検品データを作成するソフトウェア。

出荷梱包メッセージを使用する場合は、梱包№を取得するために必要になります。

複数の作業員で同時に検品作業を行なう場合は、ハンディターミナルにて作業を行います。

 

詳しくは、

⇒失敗しない流通BMS検品ソフトウェア選択の2つのポイント

 

・XML変換システム(流通BMSメッセージ変換システム)

XML形式の受信ファイルを使用しやすい形式に変換し、XML形式の送信ファイルに変換も行うソフトウェア。流通BMSメッセージ送受信ソフトウェア及び流通BMS受注ソフトウェアを使用する場合は、不要です。

⇒XMLとは

⇒流通BMSで使用するXMLデータ変換システム4つの機能

 

その他

・ラベル発行ソフトウェア

流通BMSでは、梱包箱あるいは商品に貼付する物流ラベル(SCMラベル)が必要になります。(物流ラベル発行が必要な場合のみ)

⇒SCMラベルとは

チェーンストア・直接納品先・最終納品先毎に、物流ラベル(SCMラベル)を印字し、発行します。

メーカー、卸売業向けに印字した物流ラベル(SCMラベル)を購入できるチェーンストアもあります。

 

・値札発行ソフトウェア

 商品に付加する値札を作成するソフトウェアです。画面上から値札データを入力して値札を作成する機能と他のソフトウェアから出力した値札データを入力として値札を作成する機能があります。

(値札発行が必要な場合のみ)

 

・サプライ用品

チェーンストア伝票

物流ラベル(SCMラベル)

値札

その他に、チェーンストアへ納入する場合に必要な専用用紙が必要になるチェーンストアもあります。

サプライ用品は、たくさんの会社が販売していますので、値段・品質等をよく吟味して購入しましょう。

 

まとめ

流通BMSを導入する場合に、必要なものを環境及びハードウェアとソフトウェア、その他にわけてあげてみました。ご参考になれば幸いです。

 

参考

⇒安価に流通BMSを始める3つのポイント

具体的なソフトウェアは

⇒流通BMSを始めるために必要な3つのソフトウェア

 

 

※Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。

※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。

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⇒チェーンストアシステムV7.0

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