XMLとは

XML(eXtensible Markup Language) の略で、一定の仕様に基づいた言語のこと。この言語を使用して記述したデータの形式を、XML形式とよび、一般的にはXMLといえばXML形式のデータをさすことが多い。XMLについて、簡単にご説明します。(2020.06.10更新)
XML
現在もよく使用されているテキスト形式では、データの数値あるいは、英数字カナが、どういう意味のものなのか、何をあらわしているのか、データを見ただけではわかりませんでした。テキスト形式では、別途定義したレイアウト(データの形式を数値か英数字及び長さなどを決めたもの)に従ったかたちでデータを並べるだけだからです。
これに対して、XMLは、一目見ただけでどんなデータなのかがわかります。
ここで、簡単な例をあげて説明します。
テキスト形式では、たとえば”100円の商品10個で1000円”は、下記のような記述になります。
例1
100101000
最初の“100”が、何をあらわしている数字なのか、次の“10“、”1000“ が何の意味なのか、このデータの記述を見ただけではわかりません。別途、データの説明が必要になります。(この説明を、データレイアウトなどと呼びます)
XML形式では、この点を解消するために、この数値あるいは、英数字カナを、タグと呼ばれるもので、はさみ、意味づけをしています。
例2
<単価>100</単価>
<数量>10</数量>
<金額>1000</金額>
・・・・
<数量>10</数量>
<金額>1000</金額>
・・・・
“<” と ”>” で囲まれた ”<単価>”、”</単価>” がタグになります
“<単価>” が開始タグ、”</単価>” が終了タグと呼ばれています
注:”/” なしが、開始タグ、”/” ありが終了タグ になります
例2では、最初の数字“100”は、単価をあらわしています。次の数字“10”は、数量を、数字“1000”は、金額を表していることが一目瞭然でわかります。
特長
XMLは、こ のように、データが何を意味しているのか、すぐにわかるように記述できます。また、数値あるいは、英数字カナだけでなく、漢字を使用することもできます。
しかし、同一のタグが何度も記述 される為、冗長度が高くなり、データの容量が増加します。したがって、大量のデータの中から、特定の項目を人間の眼で探すとなるとたいへん面倒な作業となります。大量のXMLデータを扱う場合は、コンピュータを使用することが必要になります。
まとめ
XMLは、わかりやすさをひとつの特長としていますが、一方、わかりやすさが冗長度を高め、データのサイズを大きくし、必要としている項目を探すことを難しくしています。
流通BMSが使用するデータ(メッセージ)は、このXML形式を使用しています。XML形式は、異なるコンピュータ間でのデータのやりとりを簡単にするメリットがあります。
※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。