JCA手順


     

    JCA手順は、1982、日本チェーンストア協会・通商産業省(当時)が制定したデータ交換手順です。これまでのEDIで、一番使用頻度の高い手順です。(2018.08.17更新)

    JCA手順とは

    JCA手順は、BSC伝送制御手順(ベーシック手順)のひとつです。

    ⇒手順(プロトコル)とは

    チェーンストア(小売業)と卸売業・メーカーの間のデータの送受信、このやりとりの仕様を決めたものです。データを受信することを集信、送信することを配信と呼びますが、集信、配信ともに対応しています。

    JCA手順の特徴は、下記のようになります。

     

    仕様

    データの仕様は、電文の長さが128バイトあるいは256バイトで、オンライン標準データ交換フォーマットとして定義されています。コードは、汎用機・オフコン等で使用されるEBCDICコードを使用します。(漢字は、使用できません)

    使用する回線は、公衆回線、INS(ISDN)回線・専用線で、主な転送速度は、1200BPS/2400BPS9600BPSです。

    当初は、伝票(チェーンストア統一伝票など)納品を想定した手順のみでしたが、現在は伝票レスに対応するため、ASN(事前出荷)データも送信することが可能です。

    ⇒これまでのEDIデータ種類

     ⇒ASNとは

     

    問題点

    手順の制定から、時がたち、環境も随分とかわってきています。そのため、問題点も目立ちます。

     

    転送スピードが遅く半二重通信(注)のため、大量のデータを送受信する場合は、数十分以上の時間を要する場合があります。そのため、早朝に自動受信を行っている卸売業・メーカーもあります。

    注:半二重通信とは 

    片方が送信している間は、もう片方は受信のみで送信できない。同時に送受信できる通信方式は、全二重通信とよびます。

     

    送受信データのレイアウトは、おおよそ決められていますが、送受信データの項目の設定方法等が明確かつ詳細に定義されていないため、チェーンストア(小売業)によって設定方法が異なっています。そのため、卸売業・メーカー側では、チェーンストア(小売業)毎に個別のデータ処理プログラムを用意する必要があります。

     

    また、半二重同期通信方式を採用しているため、専用のモデムが必要となります。このモデムは、ほぼJCA手順専用モデムとなりますので、他のモデムと比較すると高価なものとなっています。(現在、モデム本体が販売されている製品数も限られてきています)

    ⇒JCA手順が使えなくなります

     

    JCA手順にかわる手順

    JCA手順にかわる手順としては、全銀TCP/IP手順 があります。しかし、JCA手順と同じ回線(公衆回線、INS(ISDN)回線)を使用しているため、問題点を100%解決できるわけではありません。

    ⇒全銀TCP/IP手順

     

    公衆回線、INS(ISDN)回線でなく、インターネット回線を使用する手順としては、流通BMS(Business Message Standards)がサポートしている ebMS/AS2手順、JX手順 があります。(これらの他にも、独自の仕様もあります)

    ⇒流通BMSとは

     

    流通BMSの手順は、インターネット回線を使用していますので、高速で転送できます。(インターネット回線の速度に依存します)また、JCA手順と異なり、漢字も使用可能で、JCA手順専用モデムも不要です。(インターネット接続環境は必須)

    特に、JX手順は、JCA手順と運用方法が似ているため、JCA手順からはJX手順に移行することが多いでしょう。

    ⇒JX手順とは

    ⇒JX手順 クライアント側の5つの必須機能

     

     

    ※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。


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