レガシーと呼ばれるメインフレーム(汎用機)とは


     

    1980年代に全盛期を迎え、当時は日本での売上が世界の売上の3040%を占めていた大型のコンピュータシステムのことを指します。メインフレーム(汎用機)とは、なにか簡単に説明します。(20190611日更新)

    メインフレーム(汎用機)は、大中企業向けの基幹システムなどを稼働させるハードウェアとOS(オペレーティングシステム)からなるコンピュータシステムになります。メインフレーム(汎用機)は、安定性と信頼性から、長く使用され、現在も使用されています。

    メインフレームは、規模により大型・中型・小型に分けられます。また、オフコン導入ユーザより規模の大きいユーザ向けの位置づけになります。

    ⇒オフコンとは

     

    構成

    ホストコンピュータ1台に接続された1台のコンソール(注:)と複数のダム端(注:)とプリンタから構成されます。

    注:コンソール リアルタイムにOSのメッセージを表示し、OSへの指示コマンドを入力する、システムに1台のダム端末

    注:ダム端 ダム端末とも呼ばれる、モニターとキーボードからなるメインフレームへの入出力装置、記憶装置は付随していません

    メインフレームには、モデムを接続し、チェーンストアや卸・メーカーなどとのEDI、また遠隔地からの操作を行います。

    ⇒EDIとは

    パソコンが普及し始めると、ダム端末の代わりにパソコンを使用するようになり、パソコンのエミュレータソフトを起動することにより、ダム端末と同じ操作を行うことができます。

    エミュレータソフトを介して、パソコンのデータをメインフレームへアップロードしたり、メインフレームのデータをパソコンへダウンロードすることが簡単にできるようになっています。

     

    OS(オペレーティングシステム)

    メーカー独自のOS(オペレーティングシステム)で稼働します。よって使用できるソフトウェアも、メインフレーム独自で稼働します。(現在は、オープン系のOSも稼働する機種もあります)

     

    ソフトウェア

    COBOL言語やPL/I言語などの高級言語とJCLと呼ばれる制御言語を使用して、メインフレームユーザ向けにオリジナル開発されたソフトウェアや、パッケージソフトウェアが稼働します。

    メインフレーム独自のアセンブラ言語に加えて、COBOL、FORTRAN、PL/Iが主要な開発用の言語になります。電算室担当者が、システムの運用や、高級言語のCOBOL言語などを使用してシステム保守を行います。

    ⇒COBOLは寿命なのか?

    画面や帳票の作成及びファイル定義は、画面定義体、帳票定義体、ファイル定義体を作成するソフトウェアを使用することで、簡単に作成することが可能です。

    画面の入出力は、当初システム負荷を抑えるため、1画面単位で行っていました。

    ファイルは、索引順編成ファイルが主流であったが、リレーショナル型データベースも使用されるようになった。(ネットワーク型データベースもあります)

     

    ハードウェア

    ハードウェアは、メーカーの独自仕様になります。Mシリーズ、ACOSシリーズ、SYSTEM/360シリーズ など。

     

    チャネル

    周辺機器との接続に、チャネルと呼ばれるI/O専用プロセッサを使用している。周辺機器の負荷が高い場合は、OSから切り離し、チャネルに制御を任せることで、安定したレスポンスを維持することができます。

     

    周辺機器

    紙テープリーダー

    入力データを表現するために孔をあけた紙テープを読み取る装置(カードリーダー出現の前の時代)

    カードリーダー

    現在では、見ることはありませんが、入力データを表現するために孔をあけたカードを読み取る装置(ダム端末出現の前の時代)

    ラインプリンタ

    英数字データを行単位で印字するプリンタ

    日本語ラインプリンタ

    レーザーでトナーを焼き付け、日本語を高速で印字するラインプリンタ

     

    経緯

    1972年、世界にコンピュータのシェアを広げつつあったIBMに対抗するために、通産省の指示により国内のメーカーが3グループにまとめられました。(富士通と日立製作所、東芝と日本電気、三菱電機と沖電気工業)

    富士通と日立は、IBM互換機(IBM上でもアプリケーションが動作するコンピュータ)を開発してきましたが、現在は日立が、IBM互換路線を継続し、富士通は、IBM互換路線を限定しています。

    1990年代に、Windows パソコン・サーバーが出回りダウンサイジングが一般化し始めると、価格や維持費用が高額なためレガシー(遺産)と呼ばれ、各社とも売上が伸び悩むようになった。

    レガシーシステムと呼ばれるシステムであるが、信頼性や安定性が高いため、現在も使用されているメインフレームシステムも多いと言われている。

    IBMのほか、日立・NEC・富士通は、現在も製造・販売を続けている。


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