JX手順 クライアント側の5つの必須機能

流通BMSを導入する場合に、必要な通信プロトコルのひとつであるJX手順のクライアント側に必要な5つの必須機能を、ご説明します。(2022.11.16更新)
JX手順の機能
流通BMSの通信プロトコルのひとつであるJX手順は、クライアント側から起動しサーバ側と通信を行いデータを伝送します。
ここでは、JX手順のクライアント側に必要な機能をご説明します。
1.メッセージ交換定義
JX手順のメッセージ交換定義には、2004年度版に準拠したものと2007年度版に準拠したものがありますが、最新版である2007年度版準拠であること。
クライアント側が、2007年度版準拠であれば、サーバ側がどちらのメッセージ交換定義でも接続できます。(制限が一部あります)
2.認証
正当性を確認する作業である認証の機能が必要です。
サーバ認証(必須)
サーバ側に電子証明書を持ち、これを利用して、サーバ-クライアント間の経路上のデータを暗号化します。
クライアント認証
クライアントの電子証明書を、あらかじめクライアントとサーバにセットしておき、クライアントの電子証明書をサーバ側でチェックします。
ベーシック認証
基本認証とも呼びます。クライアント側から、ユーザIDとパスワードを送ります。サーバ側で、登録してあるユーザIDとパスワードをチェックし、正しければ、通信を行います。
現在の運用は、サーバ側の電子証明書を用いて暗号化(SSL化)し、ベーシック認証を使用する運用が多いようです。(SSLとは:インターネット上で、データを暗号化する手順のひとつ 現在では、セキュリティ上の懸念からTLSの使用が推奨されています)
3.メソッド
クライアントからサーバへ、下記のメソッドを実行します。それぞれのメソッドは、要求メッセージと返答メッセージから成っています。
メソッド:手続き・方法・方式のこと ここでは、手続きのこと
GetDocument
クライアントから起動し、サーバにある自分あての取得していないメッセージを受信する(メッセージ種 指定)
PutDocument
クライアントからから起動し、サーバへメッセージを送信する
ConfirmDocument
メッセージを取得したことを、通知する
サーバ側 メソッド受信時処理
GetDocument
→ このメソッドのメッセージを受信したサーバは、クライアントへ未送信の文書を送信する
ConfirmDocument
→ このメソッドのメッセージを受信したサーバは、送信した文書を送信済にする
4.送受信
クライアント側は、メソッドを使用して流通BMSのメッセージを送受信する。
受信
クライアント側は、流通BMSのメッセージを受信する
あるいは
クライアント側は、受信が完了していないメッセージを再受信する
送信
クライアント側は、流通BMSのメッセージを送信する
あるいは
クライアント側は、送信が完了していないメッセージを再送信する
5.メッセージ
送受信するデータは、流通BMSメッセージと呼びます(圧縮形式で利用することも可能です)
まとめ
以上、5点が、JX手順クライアント側の必須機能になります。流通BMSを導入するにあたり、JX手順のクライアント側に、必要な機能要件となります。
参考
※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。
無料試用版:安くても機能十分なJX手順(クライアント版)

流通BMSを導入する場合、JX手順のソフトウェア(流通BMSメッセージ送受信機能のソフトウェア)は、どのソフトウェアを使用すれば良いのだろう?
あるいは、JX手順のソフトウェア(流通BMSメッセージ送受信機能のソフトウェア)について、疑問は、ありませんか?
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JCA手順との違いは?
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