これまでのEDI運用事例(チェーンストア統一伝票)

これまで多く使用されてきたEDIの運用である、伝票(チェーンストア統一伝票など)を使用する運用の事例をご説明します。伝票運用は、現在も使用されていますが、少なくなってきています。(2020.09.29更新)
伝票を使用する運用でない場合は
ASN運用の事例は、こちらへ
流通BMS運用の事例の場合は、こちらへ
伝票(チェーンストア統一伝票)を使用する場合の運用
チェーンストアから発注データを受信し、納品先へ商品とともにチェーンストア伝票(チェーンストア統一伝票など)を納品する運用です。伝票運用とも呼ばれます。
発注~出荷、請求までの例になります。(請求作業が必要ないチェーンストアもあります)
発注データ受信
公衆回線などを使用し、JCA手順、全銀TCP/IP手順、全銀手順 などを使用して、チェーンストア(小売)から発注データを受信します。
受信した発注データから、ピッキングリスト(品揃えするための資料)を出力します。
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伝票(チェーンストア統一伝票)印字
出荷数量に問題がなければ、受信した発注データを元に、伝票(チェーンストア統一伝票など)を印字します。
伝票(チェーンストア統一伝票など)は、複写式ですので、インパクトプリンタ(シリアルプリンタ)にて印字します。
使用する伝票は、チェーンストア毎に異なりますので、チェーンストア毎に伝票を付け替える必要があります。
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SCMラベル(物流ラベル)印刷
発注データをもとに、SCMラベル(物流ラベル)を印字します。
使用していないチェーンストア(取引先)もあります。
チェーンストア(取引先)が、ASN運用を行っている場合は、必須になります。
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値札印刷
発注データあるいは値札データをもとに、値札を印字します。(商品によっては、必要としない場合もあります)
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品揃え
発注データから出力したピッキングリスト(品揃えするための資料)に従い、出荷する商品の品揃えを行います。
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検品、梱包作業
ピッキングリスト(品揃えするための資料)を利用し、商品を検品し、商品を梱包します。検品システムを使用し、チェックを行なうこともあります。
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出荷作業
チェーンストア伝票(チェーンストア統一伝票など)と商品を出荷します。
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請求データ作成
月に一度、締め日に発注データと出荷データ(出荷数量)を元に、請求データを作成します。
(月に数度締めが可能なチェーンストア(取引先)もあります)
(請求を必要としないチェーンストア(取引先)もあります)
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請求データ送信
JCA手順、全銀TCP/IP手順、全銀手順 などを使用して、チェーンストア(小売)へ請求データを送信します。
(請求を必要としないチェーンストア(取引先)もあります)
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支払データ受信
月に一度、請求データに対する支払データを、チェーンストア(小売)からJCA手順、全銀手順、全銀TCP/IP手順 などを使用し、受信します。
まとめ
伝票運用は、現在も使用されていますが、伝票の取扱いは、煩雑かつ費用がかかるため、伝票を使用しないASN運用にかわりつつあります。