JCA手順が使えなくなります

 
NTTの発表によりますと、2024年1月以降、ISDNサービス(INS回線)を終了する予定とのことです。また、公衆回線網もインターネット回線網へ切り替える予定です。(2024.03.07更新)

INSネット終了

NTTのISDNサービスは2種類あり、”INSネット64(ライト)”(小規模企業向け)と”INSネット1500“(大企業向け)があります。

このINSネットは、2020年度後半を目途に終了する予定でしたが、2024年1月以降に終了すると発表されました。(2017.10.17

INSネット ディジタル通信モードは、20241月に地域ごとに段階的に終了しましたと発表されました。

アナログ交換機の寿命による切り替え時期の到来と、固定電話の減少により、インターネット回線を使用したデジタル電話へ切り替えを進めていく予定とのことです。

INS回線は、EDIのほかにもPOSレジや警備用端末、クレジットカードの端末、G4FAXなどで使われている可能性があります。(もちろん、一般の電話でも使われています)

INS回線を使用したJCA手順、全銀手順、全銀TCP/IP手順は、使用できなくなる可能性が高いとのことです。公衆回線を使用した通信手順も、使用できなくなる前提で対応する必要があります。(注:公衆回線を利用した通信手順への影響は、まだ確実ではありません)

⇒EDIとは

⇒JCA手順

⇒全銀TCP/IP手順

今後は、インターネット回線を使用できる通信手順に変更しなければなりません。また、加入電話も、インターネット回線を使用したひかり電話等への移行が進むと予想されます。

NTTでは、INS回線の変更・移行が遅れているため、終了時期を遅らせる検討を始めているようですが、交換機の寿命時期を遅らせることはできないので、近いうちに終了するものと思われます。

またNTTから、加入電話・INSネットの固定電話をご利用のお客様へ と題したはがきが届いています。

ディジタル通信モード(パソコン・データ通信端末・G4FAXなど)は、20241月以降、サービス終了、通話モードは、利用可能とあります。

 

どうすればよい?

EDIは、インターネット回線を使用するEDIのひとつである流通BMSに、切り替えが進むと考えられます。また、流通BMSに切り替えるチェーンストアも出ています。

⇒流通BMSとは

⇒流通BMS導入のメリット

流通BMSの中でも、JX手順がJCA手順の運用方法に近い手順になります。

⇒JX手順とは

 

NTTでは、INSネット提供終了にともない、IP電話上での検証環境を提供されているようです。(2016912日)

NTT西日本 

メタルIP電話上のデータ通信に係る検証環境の提供

NTT東日本 

メタルIP電話上のデータ通信に係る検証環境の提供

 

弊社でのテスト

弊社でも、INS回線を使用していましたが、ひかり電話に替えました。

NTTのルーター(ひかり電話用)に接続している電話機(INS回線使用時の電話機)の回線に、JCAモデムを接続し、通信を行ってみました。

ダイヤリングのあとアンサートーンの音がして、正常に接続し、通信を行うことができました。

よって、IP回線を使用したJCA手順の通信は、使用可能であることがわかりました。但し、弊社の環境においての確認ですので、お試しになる場合は、自己責任にてお願いいたします。

 

参考 接続例

EDIにおける回線とパソコンとの接続例を示します。

現在の接続例

公衆回線 ──── モデム ──── パソコン

INS回線 ──── TA(ターミナルアダプタ) ──── パソコン

あるいは

INS回線 ──── TA(ターミナルアダプタ) ──── モデム ──── パソコン

 

これからの接続例

光回線 ─── 光回線終端装置 ─── ルーター ──── パソコン

   光回線:FLET’S光回線などのこと

 

 

 

※NTTは、持株会社のNTTとNTT東日本、NTT西日本のこと。

※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。

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