WEB-EDIは、デメリットがあります

WEB-EDIは、チェーンストア(小売)と卸・メーカーの間で、ブラウザ(インターネットエクスプローラ(IE)、クローム(chrome)など)を使用するEDIです。但し、WEB-EDIは、標準化されていないため、チェーンストア(小売)毎の個別仕様になります。

WEB-EDIの長所と短所についてご説明します。(2020.06.15更新)

 

WEB-EDIとは

⇒WEB-EDIとは

を参考のこと

 

WEB-EDIの長所と短所

WEB-EDIの長所と短所についてご説明します。

 

長所(メリット)

親和性が高い

チェーンストア(小売)が作成したシステムであるため、チェーンストア(小売)側のシステムとの親和性が高い(チェーンストア(小売)側の言葉を使用して作成されている等)

導入が簡単

一番簡単なシステムでは、インターネット回線とパソコン(ブラウザ)があれば、始めることができます

 

短所(デメリット)

標準化されていないため、チェーンストア(小売)毎の仕様・操作である

チェーンストア(小売)が異なると、仕様が異なる為、操作方法が異なります

画面レイアウト、出力帳票のレイアウト、データの種類が、チェーンストア(小売)によって異なります

チェーンストア(小売)A社とチェーンストア(小売)B社のシステムは、まったく別となります

ブラウザでの操作が主となるため、オペレーションが煩雑な場合があります

 

その他

ASNで使用する場合は、検品システムが必要になります。WEB-EDIシステムと一緒に提供される検品システムは、他のチェーンストアでは、使用できないことがありますので、注意が必要です。

⇒ASN

⇒検品システム

また、WEB-EDIシステムの使用料(月額料金が多い)が必要になります

 

流通BMSにおけるWEB-EDIの基本方針

これから主流となっていくEDIである流通BMSにも、WEB-EDIがあります。しかし、WEB-EDIはあくまで補完的なシステムとしての位置づけになっています。

ebMS手順/AS2手順、JX手順 を主として使用し、WEB-EDIは、これらを補完するために使用することになっています。流通BMSでは、WEB-EDIのみの提供は認められていません。

⇒流通BMS

⇒JX手順

 

どうすればよいでしょう?

参考 ⇒WEB-EDIとJX手順(C-S型)どちらを利用する?

WEB-EDIは、導入するメリットもありますが、操作・運用の手間がかかるなど、問題点もあります。

現在、流通BMSが、EDIの主流となりつつあります。ほとんどのチェーンストア(小売)が、流通BMSをサポートしつつあります。

チェーンストア(小売)が流通BMSをサポートしている場合は、流通BMS(ebMS手順/AS2手順あるいは、JX手順などを使用する)の使用を考慮しましょう。

 

まとめ

EDIを行う対象のチェーンストアが、一社のみで、取引量が少なく、EDIのデータを取り出して利用しない場合は、WEB-EDIを使用しても問題は少ないでしょう。(あるいは、チェーンストアがWEB-EDIのみ提供の場合)

しかし、流通BMSの場合、対象のチェーンストアが複数社ある場合や、取引量が多く、EDIで使用するデータを利用する場合は、WEB-EDIよりも流通BMSの ebMS手順/AS2手順あるいは、JX手順 を使用しましょう。

また、使用料金は、月額固定料金が多いので、使用する期間の支払料金の総額も検討しましょう。 

 

注:チェーンストアが、同じ既成のパッケージを利用した場合は、画面レイアウト、出力帳票のレイアウト、データの種類、操作方法は同じになります

 

 

※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。

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