WEB-EDIとは
WEB(インターネット上で、画像・文字・動画・データなどを表示・公開するシステム)を使用してEDIを行うことをWEB-EDIと呼びます。
ここでは、WEB-EDIを簡単にご説明します。(2024.03.04更新)
目次
WEB-EDIとは
WEB-EDIは、チェーンストア(小売)と卸・メーカーが、インターネットを経由して、データのやりとりを行います。
具体的には、卸・メーカーが、ブラウザ(インターネット・エクスプローラー、クロームなど)を使用して、チェーンストア(小売)のWEB-EDIのWEBサイト(ホームページ)に接続する形になります。
つまり、チェーンストア(小売)が作成したWEB-EDIシステム(WEBサイト・ホームページ)を、卸・メーカーが、使用する形になります。WEB-EDIには、共通の規約や仕様などは、ありませんので、チェーンストア(小売)毎のオリジナル(個別)システムとなっています。
また、チェーンストア(小売)が作成したシステムになりますので、名称もチェーンストア(小売)が命名したシステム名になっています。(例えば、〇〇〇〇EDIシステム・△△△△発注システムなど)
たとえば、システムの説明書の中に、パソコンがあり該当のブラウザがあれば使用可能と記述されていれば、WEB-EDIになります。
WEB-EDIのタイプ
ブラウザのみを使用するものと、ブラウザを経由してデータをセットまたは取り出すことができるものの2とうりの種類があります。
ブラウザのみを使用するパターンの場合は、ブラウザがあれば、利用できますが、データをセットまたは取り出すパターン(データのダウンロード(データを取り出す)・データのアップロード(データを投入する))の場合は、データを加工するシステムが必要になる場合があります。
WEB-EDIの使いかた
準備
卸・メーカーが、チェーンストア(小売)に、WEB-EDIシステムの使用申請書を提出します。
チェーンストア(小売)から、卸・メーカーへWEB-EDIシステムのアドレス、ユーザーID・パスワードなどの設定情報が、送られてきます。
ブラウザ(Edge、クロームなど)の設定を、行います(ブラウザのバージョンがWEB-EDIシステム指定のバージョンか注意が必要です)。
使用方法
卸・メーカーが、ブラウザを使用してチェーンストア(小売)のWEB-EDIシステムへアクセスします。(ブラウザで、WEB-EDIシステムのアドレスを入力します)
WEB-EDIシステムのログイン画面が、表示されます。
ログイン画面へ、あらかじめ決められているユーザIDとパスワードを入力します。
WEB-EDIシステムのメニュ画面が表示されます。
ここからは、納品の情報を作成しない場合と納品の情報を作成する場合により異なってきます。また、納品の情報を作成する場合は、納品情報の紐つけのありなしでも異なります。
納品データなしの場合
発注データを、画面表示あるいは、帳票表示し印刷します
卸・メーカーへの支払予定状況を照会します
納品データありの場合(紐つけなし)
発注データを、画面表示あるいは、帳票表示し印刷します
発注データを、呼び出して納品状況(欠品などの情報)を入力します
納品状況を確定します
卸・メーカーへの支払予定状況を照会します
納品データありの場合(紐つけあり)
発注データを、画面表示あるいは、帳票表示し印刷します
チェーンストア(小売)からのEDIデータ(発注データなど)をダウンロードします
ダウンロードしたデータをもとに、検品システムを使用して検品作業を行い、検品実績データを作成します
EDIデータ(検品実績データを加工したデータ)をチェーンストア(小売)へアップロードします
卸・メーカーへの支払予定状況を照会します
おわりに
このように、WEB-EDIは、インターネットとブラウザがあれば、すぐに始めることができます。(紐付けありの納品データの場合は、検品システムが必要です)
WEB-EDIを使用するには、チェーンストア(小売)へ毎月使用料を支払う必要があります。WEB-EDIを使用する期間によっては、WEB-EDIでないEDIを使用した方が、費用が安い場合があります。
WEB-EDIを用意しているチェーンストア(小売)では、WEB-EDIでないファイル転送型のEDIも用意していることが多いので、ファイル転送型のEDIも検討することも必要です。
また、センターへ納品する場合は、センター使用料も発生します。したがって、WEB-EDIを使用する場合は、納品の形態を考慮した上で使用する必要があります。
※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。