レガシーシステムとオープンシステム7つの違い(ソフトウェア編)


     

    レガシーシステム(遺産のシステム)とオープンシステムとの異なる点をおさえておかなければ、オープンシステムへの移行はスムーズに進みません。レガシーシステムとオープンシステムの違いをソフトウェアの面から簡単にご説明します。(20190806日更新)

    オープンシステムの構造に関しては、こちらをご覧ください。 ⇒すぐわかるオフコンから移行するオープンシステムの3構造

    ⇒オフコンとは

    ⇒メインフレーム(汎用機)とは

     

    レガシーシステムとオープンシステムの違いを下記の点について、ご説明します。

    画面の動作
    アプリケーション
    コード
    画面作成
    帳票作成
    ファイル(データベース)作成
    制御言語

     

    画面の動作

    オフコン

    ひとつの画面のいくつかの項目をグループ化し、そのグループ単位にデータの送受信を行います。オペレーションは、ひとつのグループ内の項目移動は、タブキーで行い、グループ間の移動は、ENTERキーで行います。ファンクションキーの使用も可能です。

    ひとつの画面項目毎に、データの送受信を行うことが可能なメーカーもあります。(項目移動はENTERキー)

     

    メインフレーム(汎用機)

    ひとつの画面毎にデータの送受信を行います。オペレーションは、ひとつの画面内の項目移動は、タブキーで行い、画面間の移動は、ENTERキーで行います。ファンクションキーの使用も可能です。

     

    オープン系

    クラサバアプリケーションの場合は、一般的には画面の項目毎にデータの送受信を行います。オペレーションは、項目移動はENTERキーで行います。ファンクションキーの使用も可能です。

    クラサバ:クライアントサーバーのこと

    WEBアプリケーションの場合は、アプリケーションの組み方に依存します。

    WEBアプリケーション:WEBブラウザ経由で使用するアプリケーション

     

    アプリケーション

    アプリケーション動作

    オフコン

    端末(オフコンに接続されたダム端やパソコン)毎に、最大2ジョブ動作し、バックグラウンドで、1ジョブ動作できます。

    ジョブ:処理のまとまり

    メーカーにより動作するジョブ数は、異なります。

     

    メインフレーム(汎用機)

    原則、1つの仮想空間でひとつのジョブが動作します。理論上は、システムの仮想空間は無限(実際には、255個など、有限になります)です。

     

    オープン系

    一台のパソコンの実メモリ上で、複数のアプリケーションが動作します。

     

    アプリケーションの特異点

    メインフレーム(汎用機)

    入力系のアプリケーションは、同時に複数の端末をコントロールするため、一台ずつの情報をデータの送受信毎に、特定のエリアに退避する必要があります。特定のエリアに退避しないとデータが保証されません。

     

    オープン系

    WEBアプリケーションの場合は、複数の相手を同時に処理するため、クッキーなどを使用して、接続相手を認識する必要があります。また、印刷は、帳票データを作成、これをPDF化しダウンロードすることになります。

    クッキー:使用者の識別情報などのことで、使用しているWEBブラウザのパソコンに保存される

     

    コード

    オフコン、メインフレーム(汎用機)

    EBCDICコードを使用します。漢字は、F(メーカー)の場合、JEF漢字コードになります。

     

    オープン系

    Windows(NT系) は、原則としてUnicode UTF-16

     

    画面作成

    オフコン

    メーカー指定のミドルウェアを使用して、作成することが可能です。

     

    メインフレーム(汎用機)

    メーカー指定のミドルウェアを使用して、作成することが可能です。

     

    オープン系

    クラサバアプリケーションの場合は、アプリケーション開発のための統合開発環境を使用して、作成します。

    WEBアプリケーションの場合は、HTMLあるいは、統合開発環境を使用して、作成します。

     

    帳票作成

    オフコン

    メーカー指定のミドルウェアを使用して、画面と同様に作成することが可能です。または、一行毎にデータ定義して出力します。

     

    メインフレーム(汎用機)

    メーカー指定のミドルウェアを使用して、画面と同様に作成することが可能です。または、一行毎にデータ定義して出力します。

     

    オープン系

    クラサバアプリケーションの場合は、レポーティングのミドルウェアを使用して、作成します。(レガシーシステムと同様)または、項目の印字位置を指定して出力します。

    WEBアプリケーションの場合は、帳票データを作成後、これをPDF化し、ダウンロードすることになります。

     

    ファイル(データベース)作成

    オフコン

    ミドルウェア(RDBなど)を使用して、作成することが可能です。

     

    メインフレーム(汎用機)

    ミドルウェア(RDBなど)を使用して、作成することが可能です。

     

    オープン系

    データベースソフトウェア(SQL Server など)を使用して、作成します(レガシーシステムと同様)。画面対話型で項目名、タイプなどを入力します。

     

    制御言語

    オフコン

    アプリケーションを起動、制御する制御言語があります。この制御言語は、コンパイルする必要があります。

    コンパイル:機械語に翻訳すること

     

    メインフレーム(汎用機)

    ジョブとして実行するためには、ジョブ制御言語を実行します。アプリケーションを起動するは、ジョブ制御言語内に記述します。コンパイルする必要はありません。

     

    オープン系

    制御言語はありません。アプリケーションを連続して起動する場合は、バッチファイルを使用するか、アプリケーションを作成して制御します。

     

    まとめ

    レガシーシステムとオープンシステムの違いを簡単に、ご説明しました。レガシーシステムとオープンシステムでは、異なる点が多々あります。しかし、あらかじめこれらの点を把握しておけば、マイグレーション(移行)は成功に近付くことでしょう。

     

     

    オープン系 は、Windows を前提として記述しています

    ※オフコン、メインフレーム(汎用機)につきましては、F(メーカー)に偏った記述があるかもしれません。

     

    ※Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。

    ※SQL Server は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。


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