流通BMS運用事例 出荷始まり

流通BMSの運用に、一般的な発注メッセージの受信から始まるモデルではなく、卸・メーカーからの出荷から始まるモデルが追加されています。卸・メーカーの出荷始まりのモデルの運用例を簡単にご説明します。(20240306日更新)

流通BMSが前提とする業務のひとつになります。

⇒流通BMSの前提とする3つの業務モデル

 

出荷始まり

出荷始まりは、一般的な発注メッセージ受信から始まる受発注モデルの運用とは異なり、卸・メーカーからの出荷から始まる運用になります。出荷開始型モデルと呼ばれ、例外的な運用とされています。

使用するメッセージは、出荷梱包メッセージ送信・支払メッセージ受信・請求メッセージ送信・支払メッセージ受信になります。

出荷梱包メッセージは、紐付けありメッセージを使用することになっています。

 

⇒流通BMSのデータ種類(メッセージ)

 

・発注データ入力

出荷始まりは、流通BMSの開始のメッセージである発注メッセージの受信がありませんので、発注メッセージの替わりとして発注データを入力します。

入力した発注データから、ピッキングリスト(品揃えするための資料)を出力します。

・SCMラベル(物流ラベル)印刷

発注データをもとに、チェーンストア(取引先)のSCMラベル(PDラベル)を印字します。(あるいは、購入済のSCMラベルを使用することもできます)

⇒SCMラベルとは

・値札印刷

発注データをもとに、チェーンストア(取引先)の値札を印字します(必要な場合のみ)。

・品揃え

発注データから出力したピッキングリスト(品揃えの資料)を使用し、出荷する商品の品揃え(ピッキング作業)を行います。

・検品、梱包作業

発注データから出力したSCMラベル(物流ラベル)・値札(あるいは、JANコード)をハンディターミナル・バーコードリーダーなどでスキャン検品し(検品システム使用)、商品を梱包します。

⇒検品システムとは

・出荷作業

出荷するために必要な運送会社向けの送り状・納品明細書などを用意し、出荷します。

・出荷梱包メッセージ送信

入力した発注データと検品データから、出荷梱包メッセージ (紐付き) を作成し、チェーンストア(取引先)へ送信します。

・受領メッセージ受信

出荷から翌日~数日後(チェーンストア(取引先)によって異なります)、受領メッセージを受信します。受領メッセージは、受領の確認に使用できます。

・請求メッセージ送信

チェーンストア(取引先)の締め日毎に、出荷梱包メッセージ(紐付き)または受領メッセージから、請求メッセージ を作成し、チェーンストア(取引先)へ送信します。

伝票レスの場合は、出荷梱包メッセージ (紐付き)が、請求データを兼ねるため、不要ですが、チェーンストア(取引先)によっては、必要な場合もあります。

・支払メッセージ受信

月初(チェーンストア(取引先)によって異なります)、支払メッセージを受信します。支払メッセージは、売掛の照合に使用できます。

 

終わりに

以上が、流通BMS 出荷始まりの運用になります。発注メッセージ・値札メッセージの替わりに、発注データ(または値札データ)を入力して発注メッセージ・値札メッセージを作成する運用になります。

 

 

 

※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。

 

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