流通BMSにおけるWindows10への移行ポイント

20200114日をもって、Windows 7 のサポートが終了します。Windows 7  上で、流通BMSのシステムを使用している場合は、Windows 10 に載せ替える必要があります。 ここでは、流通BMSのシステムを Windows 10 へ移行する場合のポイントについてご説明します。(JX手順を使用したクライアント側のパソコンが対象)(20201009日更新)

Windows 7 から移行するOSは、Windows 8.1 ということも考えられますが、Windows 8.1 よりサポート期間の長い Windows 10 を選択することが現在では賢明でしょう。

参考 サポート終了日(現時点)

Windows 8.1 2023/01/10

Windows 10  2025/10/14

流通BMSシステムを Windows 10 へ移行する場合、OSの移行と流通BMSシステムの移行について説明します。

 

OSの移行

Windows 7 から Windows 10 へのOSの移行は、Windows 7 からバージョンアップする方法と新規にWindows 10 をインストールする方法があります。

 

Windows 7 からバージョンアップ

Windows 7 の既存パソコンをそのまま使用し Windows 10 への移行する方法です。既存のパソコンを使用できるため、ハードウェアの費用が不要になります。ただし、Windows 7 で使用しているハードウェアのスペックが、Windows 10 の必要な性能を満たしている必要があります。

ハードウェアのスペックが、Windows 10 の条件を満たしていても、移行作業に失敗することもありますので、Windows 7 からバージョンアップする場合は、必ずバックアップを取っておきましょう。 

 

Windows 10新規インストール

新規のパソコンに、Windows 10 をインストールし(プレインストールを含む)、使用する方法です。新しいパソコンが必要になります。

 

どちらの方法で移行するにしても、注意しなければならないポイントは、Windows 7 で稼働している流通BMSのソフトウェアが Windows 10上でも使用できるかどうかです。ソフトウェアによっては、Windows 10上で稼働させる場合は、バージョンアップしなければならない、または別のソフトウェアにしなければならないことがあります。

必ず、流通BMSのソフトウェアのOSの稼働条件を確認するようにしましょう。

 

流通BMSシステムの移行

流通BMSシステムを Windows 10 へ移行する場合、流通BMSソフトウェアとハードウェアについて移行ポイントを説明します。

 

流通BMSソフトウェアの移行

JX手順を使用した流通BMSのソフトウェアは、次の3つのソフトウェアが必要です。

流通BMSメッセージ送受信ソフトウェア・・A

流通BMS受注ソフトウェア・・・・・・・・B

出荷検品ソフトウェア(必要な場合のみ)・・C

前提条件として、すべてのソフトウェアは、Windows 10 上で使用できなければなりません。Bの流通BMS受注ソフトウェアとCの出荷検品ソフトウェアは、Windows 10 上で使用できるが、Aの流通BMSメッセージ送受信ソフトウェアは、Windows 10 上で使用できない場合は、流通BMSを運用できません。

Aの流通BMSメッセージ送受信ソフトウェアとBの流通BMS受注ソフトウェアが、Windows 10 では動作しない場合、新しいソフトウェアに切り替える必要があります。

⇒流通BMSのJX手順ソフトウェアに必要4つのシステム機能

⇒失敗しない流通BMSソフトウェア選択の2つのポイント

 

Cの出荷検品ソフトウェアは、Windows 7 では動作するが Windows 10 は、対象外で新しいソフトウェア(及びハンディターミナル)が必要になることがあります。

出荷検品ソフトウェアを新しいソフトウェアにすると、ハンディターミナルも新しいものにする必要があるため、注意が必要です。

ハンディターミナルを使用しなくても、パソコンのみで問題なく検品できる運用の場合は、パソコンのみで運用可能な出荷検品ソフトウェアに変更することも選択肢の一つになります。

⇒失敗しない流通BMS検品ソフトウェア選択の2つのポイント

 

流通BMSハードウェアの移行

SCMラベルを印刷するプリンタや値札発行機・レーザープリンタも、Windows 10 で動作するか確認しておく必要があります。

 

その他

現在、販売されているWindows 10のパソコンは、ほとんどが64ビットです。32ビットのWindows 10のパソコンは、少なくなっています。

したがって、64ビットのWindows 10上で稼働させる場合は、ソフトウェアが64ビットWindows 10で動作することを確認する必要があります。

同様に、64ビットのWindows 10を使用する場合は、周辺機器(ラベルプリンタ・レーザープリンタなど)も、64ビットWindows 10に対応していなければなりません。

 

最後に

流通BMSを Windows 10 への移行する場合、新しいソフトウェアやバージョンアップしたソフトウェア・ハードウェアが必要になる場合もありますので、十二分に調査したうえで移行することが必要です。

 

 

※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。

※Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。

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