流通BMSにおける軽減税率の取り扱いについて

201910月から、消費税が10%に引き上げられ、軽減税率が導入されました。流通BMSにおける、消費税の対応方法を簡単にご説明します。(20231102日更新)

軽減税率とは

複数税率のこと。特定の品目の税率を他の多くの品目に比べてを低く設定することになります。原則として税率は10%ですが、食品や新聞の税率は8%に抑えられています。

 

消費税の取扱方法

流通BMSでは、消費税の取り扱いを伝票毎に指定して取り扱うことが原則になっています。

よって、伝票の明細行単位に消費税が、変わることはありません。

軽減税率は、1伝票毎に消費税を指定することで、対処することになります。

 

税に関するメッセージ項目

流通BMSでは、税に関するメッセージ項目は、税情報として税区分と税率が該当します。

税情報は、任意ですが設定する場合は、税率の項目は任意、税区分の項目は、必須となっています。

税区分:消費税を分類する区分 内税・外税・非課税等

税率 :消費税 整数2桁以内 小数点以下1

 

メッセージ

税に関するメッセージ項目を指定できるメッセージは、

発注メッセージ

出荷メッセージ

受領メッセージ

受領訂正メッセージ

返品メッセージ

請求鑑メッセージ

請求メッセージ

支払メッセージ

になります。

⇒流通BMSのデータ種類(メッセージ)

 

また、税に関するメッセージ項目は、発注メッセージからメッセージを引き継ぐことになっています。

よって、出荷メッセージ、請求メッセージでは、発注メッセージと異なる値を、税に関するメッセージ項目に設定することはできません。

 

したがって、発注メッセージに税に関するメッセージ項目を設定されている場合は、出荷メッセージ、請求メッセージに税に関するメッセージ項目を同じように設定しなければなりません。

 

設定不要

出荷梱包(紐付あり)メッセージ、出荷梱包(紐付なし)メッセージには、税に関するメッセージ項目はありません。これらのメッセージは、梱包単位を基準としたメッセージであるため、税に関するメッセージ項目を設定できないためと考えられます。

また、請求レスの場合は、出荷梱包(紐付あり)メッセージ、出荷梱包(紐付なし)メッセージが、請求機能を兼ねるので、請求メッセージは不要となります。

したがって、軽減税率等のために、税に関するメッセージ項目を使用する必要がある場合でも、出荷梱包(紐付あり)メッセージ、出荷梱包(紐付なし)メッセージを使用する請求レスの場合は、サーバー側へ送信するメッセージに税に関するメッセージ項目を設定する必要がないということになります。

 

例1

出荷(伝票)メッセージを使用する場合

発注メッセージ 税区分・税率あり
出荷メッセージ 税区分・税率あり
受領メッセージ 税区分・税率あり
返品メッセージ 税区分・税率あり
請求メッセージ 税区分・税率あり
支払メッセージ 税区分・税率あり

 

例2

請求レスかつ出荷梱包(紐付あり)メッセージを使用する場合

発注メッセージ 税区分・税率あり
出荷梱包(紐付あり)メッセージ 税区分・税率なし
受領メッセージ 税区分・税率あり
返品メッセージ 税区分・税率あり
支払メッセージ 税区分・税率あり

出荷梱包(紐付あり)メッセージのかわりに 出荷梱包(紐付なし)メッセージの場合も同じ

 

最後に

流通BMSのソフトウェアは、軽減税率に対応するためには、原則として出荷(伝票)メッセージを使用している場合は、税に関するメッセージ項目を設定しなければなりません。

また、出荷梱包(紐付あり)メッセージ、 出荷梱包(紐付なし)メッセージを使用している場合は、流通BMSのソフトウェアの変更はありません。

但し、クライアント側で受信するメッセージは、税に関するメッセージ項目の対応する必要があります

 

 

 

※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。

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