流通BMSにおける軽減税率の取り扱いについて

2019年10月から、消費税が10%に引き上げられ、軽減税率が導入されました。流通BMSにおける、消費税の対応方法を簡単にご説明します。(2020年05月21日更新)
消費税の取扱方法
流通BMSでは、消費税の取り扱いを伝票毎に指定し、取り扱うことが原則になっています。
よって、伝票の明細行単位に消費税が、変わることはありません。
軽減税率は、1伝票毎に消費税を指定することで、対処することになります。
税に関するメッセージ項目
流通BMSでは、税に関するメッセージ項目は、税情報として税区分と税率が該当します。
税情報は、任意ですが設定する場合は、税率項目は任意、税区分項目は、必須となっています。
税区分:消費税を分類する区分 内税・外税・非課税等
税率 :消費税 整数2桁以内 小数点以下1桁
メッセージ
税に関するメッセージ項目を指定できるメッセージは、
発注メッセージ
出荷メッセージ
受領メッセージ
受領訂正メッセージ
返品メッセージ
請求メッセージ
支払メッセージ
になります。
また、税に関するメッセージ項目は、発注メッセージからメッセージを引き継ぐことになっています。
よって、出荷メッセージ、請求メッセージでは、発注メッセージと異なる値を、税に関するメッセージ項目に設定することはできません。
したがって、発注メッセージに税に関するメッセージ項目を設定されている場合は、出荷メッセージ、請求メッセージに税に関するメッセージ項目を同じように設定しなければなりません。
設定不要
出荷梱包(紐付あり)メッセージ、出荷梱包(紐付なし)メッセージには、税に関するメッセージ項目はありません。これらのメッセージは、梱包単位を基準としたメッセージであるため、税に関するメッセージ項目を設定できないためと考えられます。
また、請求レスの場合は、出荷梱包(紐付あり)メッセージ、出荷梱包(紐付なし)メッセージが、請求機能を兼ねるので、請求メッセージは不要となります。
したがって、軽減税率等のために、税に関するメッセージ項目を使用する必要がある場合でも、出荷梱包(紐付あり)メッセージ、出荷梱包(紐付なし)メッセージを使用する請求レスの場合は、サーバー側へ送信するメッセージに税に関するメッセージ項目を設定する必要がないということになります。
例1
出荷(伝票)メッセージを使用する場合
発注メッセージ | 税区分・税率あり |
---|---|
出荷メッセージ | 税区分・税率あり |
受領メッセージ | 税区分・税率あり |
返品メッセージ | 税区分・税率あり |
請求メッセージ | 税区分・税率あり |
支払メッセージ | 税区分・税率あり |
例2
請求レスかつ出荷梱包(紐付あり)メッセージを使用する場合
発注メッセージ | 税区分・税率あり |
---|---|
出荷梱包(紐付あり)メッセージ | 税区分・税率なし |
受領メッセージ | 税区分・税率あり |
返品メッセージ | 税区分・税率あり |
支払メッセージ | 税区分・税率あり |
出荷梱包(紐付あり)メッセージのかわりに 出荷梱包(紐付なし)メッセージの場合も同じ
最後に
流通BMSのソフトウェアは、軽減税率に対応するためには、出荷(伝票)メッセージを使用している場合は、税に関するメッセージ項目を設定しなければなりません。
また、出荷梱包(紐付あり)メッセージ、 出荷梱包(紐付なし)メッセージを使用している場合は、流通BMSのソフトウェアの変更はありません。
但し、クライアント側で受信するメッセージは、税に関するメッセージ項目の対応する必要があります
※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。