流通BMSの納品方法

 

卸・メーカーが、商品をチェーンストア(取引先)のどこに納品するか、商品の納品先を決めることは、卸・メーカーの流通BMSを成功させるひとつの重要な要因になります。ここでは、卸・メーカーの流通BMSからみた商品の納品方法(納品先)について、ご説明します。(2023.11.02更新)

卸・メーカーが、商品を納品する場所である納品先は、物流センター(以下ここでは、センターと記します)と店舗があります。大手チェーンストアでは、センターへの納品が主流ですが、商品によっては店舗納品が認められているチェーンストア(取引先)もあります。

センター納品

卸・メーカーが、商品をセンター(流通BMSでは、直接納品先と表現されます)へ納品することにより、メーカー・卸の納品作業は、終了となります。 店舗への納品作業は、チェーンストア(取引先)が行います。

センターでは、納品された梱包箱のSCMラベルを読み取り、卸・メーカーから送られてきたASNデータと照合することにより検品が行われます。

メーカー・卸は、納品明細書A あるいは 納品明細書B とともに商品を納品します。(商品のみを納品するチェーンストア(取引先)もあります)

 

納品明細書A

センター毎に、店舗毎の納品する梱包数などが印字されています。伝票レスの場合は、不要ですが、必要なチェーンストア(取引先)もあります。

納品明細書B

伝票(チェーンストア統一伝票等)の内容を、A4用紙へ印刷したもの。チェーンストアから伝票レスを認められていない場合などに必要になります。伝票レスの場合は、通常は不要です。

注:納品明細書A、納品明細書Bは、仮の名称です。

 

SCMラベル(物流ラベル)は、センター・店舗毎の印字となります。

⇒SCMラベルとは

伝票レスの場合は、センターで出荷メッセージと梱包箱のSCMラベルのバーコードを突き合わせてチェックすることにより、検品作業とします。

⇒伝票レスとは

メーカー・卸が、商品をセンターへ納品を行なう場合は、センターフィー(センターの使用料)等が必要になります。 

 

店舗納品

メーカー・卸が、チェーンストア(取引先)の店舗(最終納品先)へ直接納品します。納品明細書B とともに商品を納品します。(商品のみを納品する場合もあります) 

納品明細書B

伝票(チェーンストア統一伝票等)のかわりに伝票の内容を、A4用紙へ印刷したもの。伝票レスの場合は、不要の場合もあります。

 

SCMラベル(物流ラベル)は、店舗毎の印字となります。

 

注:納品明細書Bは、仮の名称です。店舗納品を認めていないチェーンストア(取引先)もあります。

 

まとめ

卸・メーカーが流通BMSを成功させるためには、物流コスト・運送コストなどをよく勘案し、納品先を決定する必要があります。もちろん、データ処理コストも、考慮する必要があります。

また、運送業者を利用して納品する場合は、運送用の送り状に特定の項目を印字する必要があるチェーンストア(取引先)もあります。

伝票レスの場合でも、納品書類がすべて不要ということではなく、納品のための書類が必要なケースもあります。流通BMSをはじめる場合は、納品する場合に必要な書類を確認しておくことが大切です。

 

1:物流センター(流通BMSでは直接納品先と表現します)

2:店舗(流通BMSでは最終納品先と表現します)

 

 

※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。

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