EDIを行っているチェーンストア(小売)から、流通BMSに切り替えてほしいと言われ、WEB-EDIをすすめられたが、問題ないのだろうか?
そんなあなたに、お答えします。(2024年06月10日更新)
現在、別のチェーンストア(小売)で、WEB-EDI(流通BMS)を使用しているが、今回もWEB-EDI(流通BMS)でよいのだろうか?
流通BMSとWEB-EDI
流通BMSは、今までの手順であるJCA手順などの、問題点を解消するために、作られた新しいEDIになります。
たとえば、JCA手順では、チェーンストア毎にデータ内容が異なっているので、チェーンストア毎にアプリケーションが必要になっていました。
流通BMSでは、共通仕様になっているので、原則として共通のアプリケーションになります。(注:チェーンストアによっては、一部異なる場合もあります)
流通BMSにおいては、WEB-EDIは、S-S型、C-S型の導入が困難な場合に導入する位置づけになっています。
S-S型、C-S型:⇒流通BMSを始める為の2つのEDIモデルの選択方法
比較検討
WEB-EDIを、オペレーション(操作)と費用から見てみましょう。
オペレーション(操作)
WEB-EDIは、チェーンストア毎にシステムのアプリケーションが異なっているので、オペレーション(操作方法)が違います。(但し、チェーンストアが同じアプリケーションを使用している場合は、オペレーションは同じになります。)
流通BMSのソフトウェアは、共通仕様に基づいて作成されていますので、チェーンストアが異なっても、オペレーションは同じになります。(注:チェーンストアによっては、一部異なる場合もあります)
費用
それでは、費用面ではどうでしょうか。WEB-EDIとパッケージソフト(JX手順)を使用した場合で、比較してみましょう。(価格は、想定です)
WEB-EDI
WEB-EDIを利用するには、月額の利用料金を支払う必要があります
月額利用料 1万円
チェーンストア 2社
年間利用料 1万円 × 12ヶ月 × 2社 = 24万円
3年間 24万円 × 3年 = 72万円
3年間利用すると、72万円の費用になります。
パッケージソフト(JX手順)
パッケージソフトの購入時に、一括で支払う必要があります(但し、リースにすることも可能です)
基本システム 20万円
JX手順 10万円
オプション(チェーンストア毎)
10~15万円 × 2社 = 20~30万円
合計 50~65万円
なお、出荷検品システムを使用しないので、出荷メッセージとして出荷伝票メッセージを使用することを前提としています。(但し、保守料は、含まれておりません)
まとめ
複数のチェーンストア(小売)で、流通BMSを使用する場合は、WEB-EDIとパッケージソフトを使用するか、よく検討してみる必要があります。
参考
※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。
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