流通BMSの手順であるJX手順のソフトウェアの設定値は、接続通知書(設定票)として流通BMS協定シートとは別資料として提供される場合と、流通BMS協定シートを利用する場合があります。
接続通知書(設定票)として提供される場合は、JX手順のソフトウェアの設定パラメータがわかり易いですが、流通BMS協定シートとして提供される場合は、少しわかりずらいかもしれません。
ここでは、流通BMS協定シートを利用してJX手順の設定値を提供している場合に、JX手順のソフトウェアの設定パラメータへの指定方法をご説明します。(メーカー・卸)
接続通知書(伝送設定票)を利用している場合は、こちらへ
(2024.08.22更新)
流通BMS協定シート
流通BMSを行う場合に、チェーンストア・小売とメーカー・卸が結ぶ流通BMSを行うための決まり事を記したシートが流通BMS協定シートになります。流通BMSを始める場合は、必ず作成します。
メーカー・卸が最初に記入し、その後、チェーンストア・小売が記入しメーカー・卸へ送付します。お互いに保存します。
流通BMS協定シートは、EDI基本情報協定・EDI通信パラメータ協定・メッセージ情報協定『基本形』などから構成されます。
EDI通信パラメータ協定
流通BMS協定シートのひとつのシートである”EDI通信パラメータ協定”は、下記からなります。
1 基本情報
2 共通 通信情報
3 小売 通信情報
4 卸 通信情報
JX手順を行うための通信パラメータを記載します。
1 基本情報
チェーンストア・小売とメーカー・卸の間の基本情報及び有効期間を記載します。
2 共通 通信情報
チェーンストア・小売とメーカー・卸の間で使用する通信手順を記載します。(ebXML手順, AS2手順, JX手順)
3 小売 通信情報
チェーンストア・小売側(サーバー側)のセキュリティプロトコル(認証情報)を記載します。(クライアント認証、ベーシック認証、メッセージ署名)
チェーンストア・小売側(サーバー側)のエンドポイント(接続先)、識別情報を記載します。
4 卸 通信情報
メーカー・卸側(クライアント側)のセキュリティプロトコル(認証情報)を記載します。(クライアント認証、ベーシック認証、メッセージ署名)
メーカー・卸側(クライアント側)の識別情報を記載します。
EDI通信パラメータ協定とJX手順の設定値
EDI通信パラメータ協定の項目値とJX手順のソフトウェアの設定値の関係を下記に示します。
EDI通信パラメータ協定
3 小売 通信情報
3-2 セキュリティプロトコル(認証情報)
ベーシック認証 【JX手順の場合】 ・・ A
3-3 エンドポイント
URI 【サーバの場合】・・・・・・・・・・ ①
3-5 識別情報
企業識別情報(GLN:13桁) ・・ ③
マシン識別情報【JXクライアントの場合】 ・・ ②
4 卸 通信情報
4-2 セキュリティプロトコル(認証情報)
ベーシック認証 【JX手順の場合】
4-5 識別情報
企業識別情報(GLN:13桁) ・・ ⑤
マシン識別情報【JXクライアントの場合】 ・・ ④
JX手順の設定パラメータ
①~⑤、A : 上記 EDI通信パラメータ協定 に対応した番号、記号
接続先URL 設定値
①のエンドポイント URI (接続先アドレスになります)
サーバー側 設定値
サーバーURI ②マシン識別情報
サーバー識別子 ③企業識別情報
クライアント側 設定値
クライアントURI ④マシン識別情報
クライアント識別子 ⑤企業識別情報
ベーシック認証 設定値
ユーザID A に記載 または 別途記載
パスワード 〃
参考
JX手順のソフトウェアに通信パラメータを指定する場合は、大文字・小文字に注意して指定して下さい。
また、指定した値の後ろが空白(スペース)になっていないか確認して下さい。(指定値の後ろに空白があると、接続エラーになることがあります)
※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。
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