流通BMSの手順であるJX手順のソフトウェアの設定値は、接続通知書(伝送設定票)として提供される場合と、流通BMS協定シートを利用して提供される場合があります。
ここでは、接続通知書(伝送設定票)を利用してJX手順の設定値を通知している場合、JX手順のソフトウェアのどのパラメータの項目に指定するかをご説明します。(クライアント側)
流通BMS協定シートを利用している場合は、こちらへ
接続通知書(伝送設定票)
流通BMSを行う場合に、チェーンストア・小売がメーカー・卸へ接続する値を記した書類が接続通知書(伝送設定票)になります。流通BMSの接続テストを始める場合に必要になります。
チェーンストア・小売またはVAN会社が記入し、メーカー・卸へ送付します。
接続通知書(伝送設定票)は、手順・エンドポイント(接続先)などの接続設定情報やメッセージ種別などから構成されます。
1 顧客情報
2 接続設定情報
3 メッセージ種別情報
4 その他情報
1 顧客情報
メーカー・卸の基本情報、たとえば取引先コード・GLNコードなどが記載されています。
2 接続設定情報
チェーンストア・小売とメーカー・卸の間で使用する通信手順が記載されています。(ebXML手順, AS2手順, JX手順)
チェーンストア・小売側(サーバー側)のエンドポイント(接続先)、識別情報とメーカー・卸側(クライアント側)の識別情報が記載されています。
セキュリティプロトコル(認証情報)を記載します。(クライアント認証、ベーシック認証、メッセージ署名)
3 メッセージ種別情報
チェーンストア・小売とメーカー・卸の間で使用するメッセージ種別が記載されています。メッセージの圧縮の有無も記載されています。
4 その他情報
その他のチェーンストア・小売とメーカー・卸の間での確認情報が記載されています。
接続設定情報とJX手順の設定値
接続設定情報の項目値とJX手順のソフトウェアの設定値の関係を下記に示します。(弊社のソフトウェアを参考にしています)
接続設定情報の記載値
接続設定情報の記載値
手順 | A |
エンドポイント | ① |
ベーシック認証ID | ⑥ |
ベーシック認証パスワード | ⑦ |
クライアントID | ⑤ |
クライアントURI | ④ |
サーバID | ③ |
サーバURI | ② |
セキュリティプロトコル(認証情報)
手順 【JX手順】 ・・ A
エンドポイント(サーバの接続先アドレス)
URI 【サーバの場合】・・・・・・・・・・ ①
ベーシック認証 設定値
ユーザID ・・・・・・・・・・ ⑥
パスワード ・・・・・・・・・・ ⑦
識別情報
クライアントURI【マシン識別情報】 ・・ ④
クライアントID【企業識別情報】 ・・ ⑤
サーバURI【マシン識別情報】 ・・ ②
サーバID【企業識別情報】 ・・ ③
JX手順の設定パラメータ
①~⑦ : 上記 接続設定情報の記載値 に対応した番号
接続先URL 設定値
①のエンドポイント URI (接続先アドレスになります)
サーバー側 設定値
サーバーURI ②マシン識別情報
サーバー識別子 ③企業識別情報
クライアント側 設定値
クライアントURI ④マシン識別情報
クライアント識別子 ⑤企業識別情報
ベーシック認証 設定値
ユーザID ⑥ベーシック認証ID
パスワード ⑦ベーシック認証パスワード
参考
JX手順のソフトウェアに通信パラメータを指定する場合は、大文字・小文字に注意して指定して下さい。
また、指定した値の後ろが空白(スペース)になっていないか確認して下さい。(指定値の後ろに空白があると、接続エラーになることがあります)
※流通BMSは、財団法人流通システム開発センターの登録商標です。
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